日々の適時開示を読み解く

大企業からハコ企業まで、管理人が気になった適時開示・IRの雑感や深読みを書き連ねる株式ブログです

監査人同士で責任の擦り付け合い?省電舎HD

7月11日
@省電舎HD(東2・1711)
三者委員会の調査報告書受領のお知らせ
・ 2014年3月期から2017年3月期に影響。
利益影響で最も大きい期は2016年期マイナス242百万円。
アスカ監査法人の説明によると、アスカ受嘱時点で、J-SOX三点セットの整備も不十分。2016年3月期の内部統制評価は最低水準にまでも改善されるに至らなかったが、前任のアーク監査法人が適正意見を表明していたこともあり、前期に引き続き適正意見を表明。
>監査人は、後だしじゃんけんのような言い訳です。調査報告書84ページから85ページ参照。
公認会計士監査審査会さん、出番ですよ。
ちなみに、アスカ監査法人は、平成29年9月22日、株式会社メディビックグループ平成26年12月期における財務書類の監査において、相当の注意を怠り、重大な虚偽のある財務書類を重大な虚偽のないものとして証明したとして、金融庁から業務改善命令や会計士2名が懲戒処分を受けています。
監査法人及び公認会計士の懲戒処分等について:金融庁

もっと遡ると、社会を賑わした企業年金資産消失問題のAIJ投資顧問株式会社とアイティーエム証券でしょうか。
AIJ投資顧問の監査をしていた「アスカ監査法人」の悪評: 情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)

金融庁の平成29年9月22日時の業務改善命令の内容を見ると、「当該業務の改善計画の実施完了までの間、平成30年3月末日を第1回目とし、以後、6か月ごとに計画の進捗・実施及び改善状況を取りまとめ、翌月15日までに報告すること。」となっています。金融庁の事後の管理が甘かったのではとの疑問も残ります。


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